治験コーディネーター(CRC)は、名前はご存じの方も多いかもしれません。しかし、SMOやCRAとの違いが分かりにくく混同してしまいますよね!この記事ではCRCについて紹介していきます。
CRCは治験をサポートする
CRAは治験を監査する
どっちも薬剤師資格必須じゃない!
でも知識は重宝されるよ
年収高いのはCRA
どうせ目指すなら年収高いCRAになろう!
CRCの薬剤師の給料の実情を教えて!
CRCは医療資格を持った方が多いものの、薬剤師資格が必須なわけではありません。そのため、薬局の薬剤師のように薬剤師手当は付与されないことがほとんどです。
特に必須資格はないんだね!
もしかして、薬剤師資格って無駄になっちゃう?
CRCってそもそもなによ?
治験コーディネーター(CRC)は、治験をスムーズに出来るようにサポートをする仕事です。薬剤師はもちろん、看護師や、臨床検査技師など医療資格を持った方が多い職種ですね。
CRCは治験コーディネーターのこと!
治験補助ってことなのかな?
誰かに付いて仕事をするのだろうか
勤務先は、病院です!
CRCは、治験関わる業務をサポートする立場です。治験を行う医療機関で勤務し、医療従事者や治験者がスムーズに治験を進められるよう調整していきます。
病院によっては専用の部屋が用意されているところもあるね
薬剤部より広い部屋だったりして…
SMOに所属して病院へ派遣される!
多くのCRCは治験施設支援機関(SMO)という組織に所属しています。SMOから、治験を行う医療機関へ派遣され、現地で業務にあたることがほとんどです。
CRCの給料は高い?低い?
治験をサポートするCRCってなんだか、新薬の開発に関わっているようでカッコいいですよね。ただ、生活していくためにはある程度の年収も必要です。CRCの給料について紹介していきますね。
薬剤師の資格使わないってことは…
もしかして、薬剤師より年収低い?
年収は年収350万円~430万円
CRCの年収は350万円~430万円に設定されていることが多いようですね。月収にすると22~30万円程度の様です。一般的な薬剤師よりは低年収と言えます。
やっぱり、ちょっと低いのね
大幅に昇給するっていう職種でもなさそうだ
どこでも同じ?→SMOの方が昇給率が良いかも!
CRCは資格の取得が必須ではないので誰でもなることができます。ただし、フリーランスで活動するよりはSMOに所属した方が仕事を獲得しやすく、昇給も望めますね!
CRCは薬剤師でなくてもなれちゃう!
実は、薬剤師の資格がなくてもCRCになることができるんです。しかし、治験に関わるため薬剤師になるための勉強は無駄ではなく、薬理作用や作用機序の知識は重宝されますね。
勉強してきた知識が役に立つのは嬉しい!
国家試験…あんなに勉強してきたもんね!
意外と多職種!臨床検査技師さんが多いかも!
特に資格が必須ではありませんが、業務の特殊性から医療資格を持つ方が多い印象です。薬剤師の他には、臨床検査技師や看護師が多いです。
医療資格のサラダボウル…
アメリカみたいに言わないで!
特別な資格は必要なし!
CRCになるために特別な資格は必要ありませんが、先述の通り、医療系の資格を持っている方は重宝されるため採用されやすいです。また、認定治験コーディネーター(CRC)の認定制度を取得している方も、就職に有利です。
認定制度はあるから持ってる方が有利!
薬剤師で、認定治験コーディネーター持ってたら引く手あまた…?
かなり優遇はされそうだね!
薬剤師がCRCになるとどう?
ここまでCRCについて紹介してきました。薬剤師の資格は必須ではありませんが…、もし薬剤師がCRCになるとしたら、どのようなメリット、デメリットがあるのか紹介していきます。
メリット
収入が低いというのは分かったけど…
他にメリットがあれば目指してみたいよね!
服薬指導以外で患者にかかわれる!多職種連携の要!
治験では、併用薬の相互作用についても調査されます。例えば、スタチン系の薬は注意!…となっていたら?薬剤師ならば当然わかりますが、他の職種の方は商品名がパッとでてきませんよね。
あぁ、カッコいい…これぞ薬剤師
ドヤ顔で言うと嫌われるから注意しよう
新薬の開発に携われる!発売されたら達成感あり!
薬剤師って、棚の薬を処方箋通り出して渡してるだけでしょ?なんて言われたことはありませんか?CRCならば、開発段階に直接かかわることができるので、そういったイメージを持たれることはありません。
SNSで薬剤師叩かれると地味に傷ついてる
職種変更したくなるほどではないけど…いい気分ではない
休みが取りやすい!土日に休みがとれる!
これはありがたい!
サラリーマンバンザイ!
デメリット
ここまでメリットを紹介してきましたが、デメリットももちろんあります。想定されるデメリットをいくつか紹介していきますね!
薬剤師としては給与が低い!
CRCの年収は350万円~430万円程度です。これって、薬剤師の年収としては低いですよね。仕事の達成感は大きそうですが、年収とのバランスも考慮する必要がありそうです。
これが問題だよなぁ
年収が下がるのはちょっと困る
薬剤師としての能力は偏る可能性が高い!
CRCの業務は多岐に渡るものの、知識が開発してる新薬に関わることが多く偏りがちです。病院、薬局の薬剤師のように多くの薬の知識を幅広く網羅することは難しいかもしれません。
自宅で勉強ってのも限度があるしな
臨床現場で得る経験は大きいよ
事務仕事が多い!書類作成が多め!
CRCは、実際の治験のサポートの他にも必要書類を作成する必要があります。書類の作成や事務作業など、慣れていない方だと時間がかかってしまい、残業時間が増えてしまうかもしれません。
なるとしたらCRCよりCRAのがオススメかも!
薬剤師がCRCになると、年収が低いことがわかりました。では、治験に関わる仕事で、薬剤師が高収入を得ることはできないのでしょうか?そこで、この記事ではCRA(臨床開発モニター)をおすすめします。
CRA…?
CRC以外にも薬剤師が治験に関われるの?
CRAってなによ?
CRCが医療機関で、治験のサポートや必要書類作成などを行うのに比べて、CRAは製薬会社の立場で、治験を監査する職になります。治験には様々な法律が関わっており、きちんと遵守されているか確認する必要があります。
CRAは臨床開発モニターのこと!
CRCとCRAは、単語が似ていて混合しがちです。しかし、治験に関わるという点以外は、業務の内容は大きく異なるもののようですね。
実際に治験に関与するのがCRC
治験を見守るのがCRAだね!
CRCは病院側の人!CRAは企業側の人!
CRCはSMOという組織に所属
CRAはCROという組織に所属するね!
うーん、ややこしい…!
CRAの給料は高い?低い?
CRAの年収は、CRCよりも高く設定されていることが多いです。求人は、年収400万円~700万円で募集されており、薬剤師の年収と比較しても決して低くありませんよね!
なるの大変そう!→多少は難しいけどやってみよう!
CRAになるためには、CRCと同じように特別な資格は必要ありません。しかし実際は、その業務の特殊性から薬剤師、看護師、臨床検査技師など、医療系資格を保持している方がほとんどです。
逆に、医療業界未経験から就職…できるのか?
入社してからも苦労しそうだよね
英語力が必要!
英語かぁ…必要だよね…
必要です!
論文は英語だよね!
近年の新薬開発は、国内にとどまらず他国の企業との共同開発も多くなってきています。CRAは英語の論文を読んだり、他国のスタッフと連絡をしたり…英語力は必須と言っても過言ではないようです。
実務で使うということなら頑張って勉強できるかも!
まずは沢山英語に触れるのが大切だね
海外とのやり取りもある!
Please submit a research paper that references the side effects of this drug とか言われるのかな?
ググッ…文章ならまだしも口頭ではきっと理解できない…
まずは転職エージェントに登録!
求められるスキルも多そうなCRAですが、インターネットで検索しても求人が見つかりにくいです。具体的にはどのようにしたらCRAの求人に応募することができるのでしょうか?
CRA目指してるって伝えてみよう!
まずは、転職エージェントに登録し、CRAを目指していることを伝えてみましょう。転職エージェントは、薬局、病院だけではなく企業案件も沢山扱っていますので、的確な回答を受けることができますよ!
迷ったらまず相談してみよう!
相談してした上で、できそうなら目指せばいいしね
動かないと始まらない!
【まとめ】薬剤師でCRC目指すなら給料が高いCRAになろ!
CRC、CRA、SMO…横文字が多くてクラクラしてきますが、この記事にて多少ご理解いただけましたでしょうか!
薬剤師として治験の仕事に関わりたいと思っている方もいると思います。年収の高いCRAを目指すと薬剤師の年収のギャップが少ないかもしれませんね!
CRCの方がハードルは低そうだけど年収が低め
CRAはハードルが高いけど年収も高めってことだね!
どっちにしても治験に関われてやりがいはありそうだ!