小児在宅医療ってご存じですか?在宅医療というと高齢者のイメージがありますが、小児も在宅医療を必要とします。現状、請け負っている小児科医は多くなさそうですが、薬剤師はどうなのでしょうか?
薬局の小児在宅医療は始まったばかり
対象者はどんどん増えている
加算点数…高いです
薬剤師としての腕も試されます
なんだか需要が増えそうだ
飽和状態になる前に…
早めに取り組んだ方がいいかも!
薬剤師として小児在宅医療でできること
薬剤師が、小児にしてあげられることって何があるのでしょうか?外来ならば粉薬の味を教えてあげたり、矯味してあげたり…。でも、在宅になるとなかなか想像がつかないですよね。
小児在宅医療とは?
小児在宅医療とは具体的に何でしょうか?今までははっきりと点数化されておらず、正直…あまり評価されていませんでした。しかし、2022年の診療報酬改定より、「小児特定加算(在宅)」といった形で評価されるようになりました。
最近やっと評価されだしたって感じなのかな?
薬剤師の新しい職能の一つになるかも!
小児→医療的ケア児=恒常的に医療ケアが必要!
小児特定加算が算定できる子供には、条件があります。「日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療ケアを受けることが不可欠である児童(18歳以上の高校生等を含む)」と定義されている、医療的ケア児が対象です。
恒常的に医療ケアが必要な子供ってことか
誰でもいいってわけじゃないから要注意ね!
医療の発展により医療ケア児が増えてきている!
医療の発展により未熟児や先天的な疾患を持つ子供の命が救えるようになりました。一方でそういった子供は、恒常的な医療ケアが必要なことが多いことから、医療ケア児が増加している傾向にあります。
つまり、在宅医療の必要性も増している!
最近は、病院で長く入院する…というよりは、自宅で療養する患者さんが多いですよね。医療ケア児にも同様の傾向があり、つまり、在宅医療の必要性も増してきています。
在宅加算の小児特定加算で450点!
高い!これはやる気がでる!
今まではボランティアの面が強かったからね…
国も必要性・重要性を点数でアピールしてる!
国としても、医療ケア児の在宅医療に関して重視していることが点数から読み取れますよね!現状対応できる医療機関は少ないですが、今後増えていくかもしれません。
薬剤師としてできることは何?
小児在宅医療について紹介しました。なんだか国を挙げて応援されているようで、少しやる気が出てきますよね!薬剤師としてはどのような活動ができるのでしょうか?
外来とはまた違った大変さがありそうだな
錠剤の粉砕とか…経管とか…?
①薬剤管理・服薬指導
まずは、適切な薬剤管理や服薬指導が大切ですよね。定期的に服用する薬剤も多いのが現状です。さらに、小児量の設定されていない薬剤を粉砕して小児換算したり…薬剤師としての腕がかなり試されそうです。
複数薬剤の使用は当たり前!
循環器だったら、β、ACE、Ca拮抗…
量も少ないから、慎重に調剤しないと
うぅ、はかりの目盛りが合わない…誰かエアコン消して!
適応外使用のオンパレード!
小児医療では、散剤やドライシロップの規格が無い薬剤を小児に使用することもあります。錠剤が飲める年齢や状態ならば良いですが、そうでない場合は対応しないといけません。
この薬腸溶性っぽいけど…粉砕できるのか?
レセプトも通るか心配だ!
②家族へのケア
疾患をお持ちの患者本人も大変ですが、小児在宅医療では家族にも負担が掛かっていることが多いです。服用させるのは家族であることも多く、できるだけ負担を減らせるような工夫が必要ですね。
服用時のストレスを少しでも減らそう!
服用時点はなるべくまとめてあげよう!
調節が必要な薬以外は同一分包にしてあげるとかね!
内服方法の提案も大切!
もし、子供が薬剤を服用することを嫌がるようになってしまったら…それが、毎日服用する薬だったら…家族は強いストレスを感じてしまうかもしれません。
うぅ、今日も薬を飲んでくれない…飲まないといけないのに
使いやすい剤形選択、ゼリーオブラートなど提案していこう!
③医療機関との連携
医療機関との連携も薬剤師として大事な役割ですよね。小児在宅医療は薬局だけでは完結できず、医師、看護師と連携をうまくとる必要があります。
薬の専門家として医師との連携が必須!
カルベジとビソプロロール、併用していいんだっけ?とか急に聞かれる
ちゃんと勉強しとかないと即答できないね!
最新情報だけじゃない!経験に基づいた情報も大事!
薬のことは医師や看護師よりも薬剤師の方が詳しいことが…結構あります。そのため、薬について相談されることも多いです。時には、添付文書に書いてないようなことを聞かれたり…。
えーっとなんてスマホを確認する薬剤師はあまり信用されない…
適応外処方も多いから、調べてわかることだけじゃないかも!
やってみたい!でも、どうすればいい?
点数も高くて期待されてそうだし、薬剤師としての手腕も発揮できそうな小児在宅医療…。もしかしたら少し興味が出てきた方もいらっしゃるかもしれません。どのようにして始めたらいいのでしょうか?
まだまだ、小児在宅医療は少ない!
あまり周りで聞かないもんね
小児在宅対応の医療機関も…どこにあるかわからないな
専門に扱っているところはもっと少ない!
まだまだ、小児在宅医療を行っている医療機関、薬局は少ないのが現状です。そのため、特に専門で行っているところはもっと少ないです。
点数が始まったのも最近だしね
これからは増えていきそうな気はするけど…
自力で探すのは超大変!
これじゃ求人を探せないじゃないか!
ネットで調べても全然出てこないよ!
専門家に頼るのが吉!
近隣で対応している施設もない、インターネットで調べても出てこない…と手詰まりになってしまったら、専門家に相談すると解決するかもしれません。
転職エージェントに登録してみよう!
とりあえず…転職サイトに登録してみようかな
そうだね!私たちよりは色々知ってそうだし
莫大な情報量があれば見つけやすい!
転職エージェントは、一般的にインターネットで公開されていないような情報を含め、膨大な情報を持っています。相談した内容に応じて、あなたに合った情報を提供してくれますよ!
担当さんに思いのたけをぶつけよう!
転職エージェントに登録が終わったら、後は担当さんに思いのたけをぶつけるだけ!自分のやりたいこと、夢、熱意を隠さず話してみましょう。
全然知らない人だから逆になんでも話しやすい
友人に話すのは恥ずかしいような熱い思いも話しちゃえ!
【まとめ】薬剤師は小児在宅医療に早く参入して!
まだまだ始まったばかりの薬剤師の小児在宅医療です。でも、これから伸びる可能性が大いにありそうな印象を受けますよね!飽和状態になる前に早めに取り組むことが大切かもしれません。
小児在宅の一人者として雑誌のインタビュー受けちゃうかも…
小児在宅のスペシャリスト…カッコいいかも!