抗がん剤を調製している時何を考えている?

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愛をこめて
薬剤師のあなたへ

今回は長時間におよぶ抗がん剤の調製についてです。

私が勤めている病院では消化器系のガンの治療が主体となるので、バクスターポンプを使うレジメンが数多く存在します。

バクスターは量が多いので時間かかるんですよね。

FOLFOX系が一つ入るだけで1時間。

これが4つあると。。。

数が多いときはたまに2人で調製するときもありますが基本1人です。

話し相手もいないところで、ボッチで4時間何を考えているのかのぞいてみましょう!

目次

薬剤師の思考 抗がん剤調製編

レジメンの構成、薬剤用量が正しいか常に考えている

真面目に仕事しています。

ざっとレジメンみて薬剤が間違っていないか、用量に対しての抜き取り量を比で計算、ちょっとでもおやっと思ったら添付文書確認。あっていたら調製開始。

基本レジメンごとにこの作業をします。

調製している7割くらいはちゃんと薬剤と真剣に向き合っています!

薬剤師はなんだかんだとても真面目なんです。

微々な輸液、バイアルの外観変更に気づき考察する

これはふとした瞬間におとずれます。

バイアルを持った瞬間、「あれ?ちょっと小さくなった?」

箱を開けた時、「小さい袋なくなってるー。ここでも経費削減かー」

など物価高騰の余波がここでも実感されます。

この流れでそういえば、ハッピターン2枚入りだったのに1枚いりになってたなあと、日常に関連したことも度々思い出します。

軽い地震があると閉じ込められたらどうするか一通り考える

ゴゴゴ、、、カタカタ、、、、、。

「地震か。。。」

「扉が変形して開かなくなったらどこからでよう?」

「上は外からのインボックス。真ん中は中からのアウトボックス。やはり一番したのダストボックスかな。」

おわりに

いかがでしたか。

結構他のことを考えている余裕はあまりないんですよ。

実際に安全キャビネットで調製していると時間があっという間です。

防護服もきているので冬でも結構汗かきます。

これを聞いて大変と感じる方も多いと思いますが、私は無心になれるのと、ひとりでいられる時間ができるのでわりと調製が好きです。

病院見学の際は是非安全キャビネットをのぞいてみて、調整している薬剤師がいたら何を考えているのか当ててみましょう!

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